半日陰の庭便り~毎年ありがたい花 パンジー

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新春あけましておめでとうございます。

今年もひとつのちいさい庭から想いとまちなみの緑をつなげる仕事を続けてゆきたいと思います。

それにしても暖かなお正月でした。(東京)
日陰のお庭の小手毬ガーデンですが、いつもの年よりも早く、ムクムクとパンジーが大きくなってきています。

日陰の庭で毎年庭に彩りを添えてくれるパンジー&ビオラは、なんて優秀な子なのでしょうか。11月頃~GWまで長く咲き続けてくれます。
植えてから次の花が全くあがらなくなるパンジーもいます。それは花芽に日が当たらないのが原因です。あとは、買った株そのものの優良苗か否かも関わってきますし、花ガラを摘まずにタネばかりつけてしまっても咲かなくなりますのでご注意を。それでも春になれば頑なに咲かないでグリーンでいたパンジーも4月頃には咲き始めます。(日当たりが原因で咲かなくなってしまったら、緑があるだけマシと思いましょう)1-P1048527b
↑冬の季節には、寒色系(ブルー系)パンジーだけでは寒さを助長させるので、明るさや温かみのある色の暖色系(イエロー系やオレンジ系、ピンク系)パンジーを取り入れると日陰の花壇を明るいイメージにしてくれる。

小手毬ガーデンでも南のレイズドベッドには直接日光は当たらないのですが、なんと部屋へ差し込む暖かな日差しが窓に当たり、反射光としてパンジーへ当たるのです。
だからみんな窓の方向を向いて咲きます。(家の中から見ていい顔をして咲く)

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↑窓からの反射光が庭に当たる様子 反射光が当たるから、パンジーが部屋のほうを向いて咲いてくれる。なんてありがたいことでしょう。

冬は落葉性の宿根草たちがなくなり、さみしくなります。
日陰の庭に植えて育つ草花は本当に限られてしまいます。私もガーデンショップで売っている珍しいシクラメンやかわいいアリッサム、ネメシア、アネモネなど植えたいところですが、ここは我慢。
この庭に植えてもうまく育つことはありません。そういう植物たちは、コンテナーかハンギングに寄せ植えをして、東の高めの柱にくくりつけたり、家の東や西側の通りの日当たりのよい場所を探しておいています。
でも狭いのでたくさんは置けませんが。冬に店頭で売っているものが何でも育つわけではないこと。バリエーションが少なくて寂しい部分もありますが、日の当たる時間帯がある場所には、無理のない範囲で草花も取り入れるようにしています。コンテナーは水やりの部分で目に付かない場所に置くと忘れてしまうので、水切れに気をつけましょう。
冬はさみしいのが当たり前。だから春が楽しくなる。そんな関わり方なら、無理なく日陰のガーデニングが楽しめるかも。

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ヒューケレラやニューサイランとパンジーの寄せ植え。ボリュームのあるリーフプランツと寄せ植えにすると日陰でもおしゃれにまとまります。